読み物|The making of "The Time Spinning Witch" Part.2

みなさんこんにちは。
先週公開のThe making of "The Time Spinning Witch"はお読みいただけましたでしょうか?
今日はストーリーをカードに落とし込むという話は程々に、ここまで展開されてきた零夜クラスタのストーリーを振り返りつつ簡単に説明していきます。零夜クラスタのストーリーは現在"ギルの物語"が16話、"零夜の物語"が3話掲載と非常に量が多いので、暇な時にでも読んでみてください。

零夜クラスタは最初から大きな謎に包まれていました(零夜の存在さえも、ですね)。この世界はどの時代のどの世界なのか、この謎はストーリーとカードのデザインを通じて、徐々に明らかになってきています。
『時還の魔女』で、零夜はギル達に、この世界がかつてラピスとミリアム達の戦いがあってから、約10000年前の過去の世界(厳密にはその再現)であることを教えてくれました。つまり、ギル達はミリアム達の居た、リ・アースという舞台は同じでも、10000年前の過去の人物なのです。

何故、零夜はこのギル達の居る、過去世界へと来たのか?これは、通常のタイムスリップとは少し異なります。まず、ラピスとの戦いの顛末から、話さねばならないでしょう。

ラピスとミリアムの戦いは多大な犠牲を払いながらも、ミリアム達の勝利に終わります。しかし、その勝利を受け入れられないものも居ました。それが、フィースシングを失ったかぐやです。かぐやはアルハマートが幽閉していた、時を還す力を持つフルートと融合し、過去の世界を再現して、フィースシングを救おうとします。しかし、それは制御できない神の力であり、未来から過去へと星そのものの歴史を再現し、それらを喰らいながら回帰させていく呪いだったのです。

フルートと融合する際、かぐやはそれを止めに来たシェヘラザードとルミアを吸収し、過去へ向かいます(零夜の物語第1夜 "時還"で語られています)。吸収されたものがどうなるか?というのは『時還の魔女』のルーラーを見ていただければ分かるでしょう。魔女の手先として、星の歴史を喰らうものとなるのです。さて、ここまで言えば言う必要も無さそうですが、かぐやこそが、『時還の魔女』なのです。

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かぐやはフィースシングこそ助けるものの、その代償として星を過去へと回帰させて最終的に無に帰すだけの魔女となってしまいます。その過去へ遡り続ける仮定であらゆる過去が世界へと再現され、そこで、喰らわれたものは、魔女の手先となってしまいます。それに対抗するために、同じように過去へ回帰するのが零夜です。零夜は魔女の力が強大にならないよう戦いながら、過去へと戻り、そして、時には自身の力によって、魔女に囚われる前に力を自ら吸収したりもしました。グリムや赤ずきんなどはそうやって零夜を手助けすることになったのです。ただ、ニャルラトホテプは逆にグリムを助けるために魔女へと吸収されてしまいました。

そして、長い回帰を経て、この10000年前の世界へと零夜は来たという訳なのです。最後のチャンスと彼女自身が言うように、ここが時還の魔女を倒す最後のラインなのです。何故、彼女がそれほどまでの使命感を持っているかはまだ分かりませんが、これから明かされるかもしれません。

さて、もうひとりこの物語において重要な人物を紹介しなければなりません。

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謎の少女だった、アユもまた、その正体の一端を表します。彼女は時還の魔女の半身にして、この世界に存在する魔力を確かめるための偵察の役割も持っています。そのため、彼女はパールシュタインの力の解放に一役、買っています。力を解放させた上で吸収しようという意思が働いたからです。

ほとんどの禁忌の力が解放された今、彼女はそれらを吸収するために動くことになります。時還の魔女の到着を待って彼女はまた、真の姿へと還ることになるでしょう。

彼女が時還の魔女の半身であるという秘密は実は名前に隠されています。反転したkaguyaの半身。逆から半分だけ読むと、彼女の存在がかぐやから生まれたというのを表しています。


さて今回は短めになってしましましたが、このあたりで終わりにします。
この世界がどのような結末を迎えるか、それは『十六夜の風』にて語られることでしょう。